音言郷

東京D.ART

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中国農民画について

農村の四季折々の風景や日々の暮らしを、独特の色彩と素朴なタッチで表現する農民画。数々のユニークな作品の中には、現代アートの系譜に連なりそうな作品も生まれています。
農民画が生まれたのは1950年代。「人民には芸術が必要だ。芸術も人民を必要としている」という中国共産党の=毛沢東のスローガンのもと、農村で絵画を勉強する事が推奨されたことに端を発しています。その後本格的に開くのは労働者が勤勉に働く様子や、農村の生活風景そのものが描かれるようになりました。「農民に学べ!」というスローガン当時の政治的スローガンが、絵画の世界でもそのまま体現されたわけです。

当時、最も推奨されたのは陝西省戸県の農民画で、その後各地に広がり、党の指導者たちや都市から下放されてきた知識人などが農民たちに絵の手ほどきをしました。彼らは絵画の才能があると思われる人物を発掘し、中国伝統絵画の技法を伝えるのではなく、当時、一般家庭の主婦などが得意とした切り絵や刺繍の技法を、そのまま、絵に持ち込むことを推奨しました。その結果、農民の生活に根付いた風景や色使いが、リアルに絵画に映えるさせる事になりました。日本の民芸や郷土玩具に通じる素朴なタッチが特徴です。是非お手にとってください。

東京D.ARTは中国農民画は常設が、貸し画廊としても承ります。上海にも画廊があり。
D.ART(東京): 豊島区雑司が谷3-15-2